【童謡碑・長野】
藤森秀夫作詩、本居長世作曲「めえめえ児山羊」(大正10年『童話』4月号)の童謡碑が、安曇野市豊科近代美術館(大糸線豊科駅より徒歩10分)の敷地内にある。
碑面の文字は幸(ゆき)未亡人の筆である。
この碑は、昭和39年5月5日に豊科中学校の前庭に建立されたのだが、中学校がふたつに分かれて移転し、跡地が美術館になったため、置き土産のような存在となっている。
藤森秀夫〈1894(明治27)~1962(昭和37)〉は豊科町の出身で、ドイツ文学者で詩人だった。童謡関係では、児童雑誌『童話』の童謡欄を担当した。(大正9年6月創刊号から11年3月号まで。4月号からは西條八十が担当)投稿童謡の選をし、自らも40余編の童謡を発表している。
「めえめえ児山羊」はドイツのわらべうたを種にしたものだと、藤田圭雄が『日本童謡史』(あかね書房)で指摘している。

執筆・楠木しげお

めえめえ児山羊 写真