名誉会長

名誉会長 湯山 昭

 童謡協会は童謡を愛してやまない詩人と作曲家の集団です。その愛してやまない心で詩人と作曲家たちはたゆまず創作にいそしんでいます。子どものために創られた優れた詩とメロディーは大人の心まで届き胸をふるわせます。あの悲惨な東日本大震災の時、うずたかく積まれた瓦礫の前で子どもと大人が一緒になって歌った「故郷」の歌声に、日本中が涙したことを決して忘れません。
 98年前に創られた高野辰之・詩 岡野貞一・曲のこの「故郷」の歌は約100年の生命を持って生き続け、被災した多くの皆様に勇気と明日への希望を与 えてくれたのでした。私たち童謡作家が後世に残る歌をどれだけ創れるのか、そのための感性を童謡協会に所属する詩人や作曲家に求めたい、その発表の場として毎年行われているのが童謡祭や子どものコーラス展なのです。
 いま生きる子どもたちのために書いた歌が、未来に続く普遍性を持った歌になるよう、会員の皆様とともに進んでゆく童謡協会でありたいと願っております。


会長 早川史郎

 昭和44年(1969)日本童謡協会が設立されてから54年の歳月が流れております。その間私たちは、先人たちの「童謡」に対する思いやエネルギーを強く感じながら歩んでまいりました。
 今 このような時代に直面し、長い間心を動かし守ってきた「童謡」を再びどのように考え、向き合い、創り、伝えていくかが問われています。
 「童謡」を愛する人たちそして会員の皆様方の大きな力をいただかなければ実現しないことばかりです。
 この度新しく選ばれた役員と共にこの難局に立ち向かっていく所存でございますので、引き続き変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

副会長 新沢としひこ

副会長になって

 昭和・平成・令和と時が流れ、こどもたちを取り巻く音楽の状況もずいぶん変化してきました。けれどもこどもたちにとって歌がとても大切なものだということはずっと変わりません。こどもたちが歌う歌がなくなってしまう訳では無いのです。これからもいろいろな歌たちがこどもたちの耳に届いていくことでしょう。
 日本童謡協会は、童謡の詩人と作曲家というクリエイターの集まりです。新しく歌を創造していく集団なのです。たくさんの生き生きした楽曲を、発表し続けていく会でありたいと思います。
 副会長という立場で、何が出来るかは分かりませんが、楽しく会を盛り上げていけたら、と思っています。どうぞよろしくお願いします。