3月19日、午後2時より東京・府中の森芸術劇場どりーむホールで第21回こどものコーラス展が開催された。始まりは「あいうえどうぶつえん」(小林純一作詩 芥川也寸志作曲)のリレー合唱。司会は西山琴恵さん。
第1部はそれぞれの合唱団の紹介を交えながら進行し、楽しいフリを付けての合唱もあり、会場は拍手で沸いた。
第1部後半は〈自由演奏曲〉と題するコーナー。それぞれの合唱団が普段歌っている歌を披露してもらおうとする企画である。
ことのみ児童合唱団は「花」(武島羽衣作詩 瀧 廉太郎作曲 信長貴富編曲)をアカペラで
ミュージカルアカデミードリーム「ひつじ合唱団」は「水ぐるま」(村上金三郎作詩 川口 晃作曲)をピアノも指揮も中学生による合唱で、
台東区上野の森ジュニア合唱団は地元の歌とも言える「あの道 この道 通りゃんせ」(宮田滋子作詩 若松正司作曲)を楽しく歌ってくれた。
ハッピーハーモニーは「みんなが好きな曲」と言う「明日にむかって」(金の鳥の歌制作委員会作詩 小林 登作曲)を、
クラウン少女合唱団は大人の先輩合唱団と日常的に交流がある団らしく「この時代に」(中山真理作詩・作曲)を、
多摩ファミリーシンガーズは「本物を取り寄せた」と言うササラやコキリコ棒を使って「コキリコの歌」(富山民謡 寺島尚彦編曲)を、それぞれ披露してくれた。
様々な歌・声の魅力に触れることが出来、又各合唱団が普段から表現を磨いている様子が垣間見られて、会場からは満足の声が聞かれた。
第2部は各合唱団の今後の活動予定を紹介しながら進行。23の曲が初演された。
美しい響きの23曲。西山琴恵さんの言う「清々しく、うれしく、楽しい」2時間だった。
フィナーレでは、前回までのコーラス展実行委員長で昨年6月に逝去された小森昭宏氏を偲んで「かぜよふけふけ」(山元護久作詩 小森昭宏作曲)を全員で合唱した。閉会の挨拶で早川史郎実行委員長は「童謡協会では、楽しく・やさしく・新しくをモットーにコーラス展を作っています」と協会の姿勢を語った。
「さくら」(関原斉子作詩 中田喜直作曲)と「いま生きるこどもマーチ」(こわせ・たまみ作詩 湯山 昭作曲)を湯山 昭会長の指揮で全員合唱して閉幕した。