「幼児童謡のことば」

高木あきこ takagi akiko

作詩会員(東京都在住) 学生時代に木曜会に入会、童謡について学ぶ。のち、少年詩や絵本、童話、紙芝居などに執筆の場をひろげ、小・中学生の音楽教材の詩を多数手がける。詩関係の著書に、幼児に向けた詩の絵本シリーズ(5冊)や、なぞなぞ詩、かぞえうたの絵本、少年少女詩などがある。

童謡、とくに幼児童謡の詩は、ほんとうにむずかしい。
ことばを選んで書きながらも、それが幼児や幼児の気持ちにふさわしいことばなのかどうか、漠とした不安が常にある。でもまあ、きっとこうだよね……少々ズレテいても、ま、いいか! と書いていく。
一番で言いたいことを言ってしまうと、たいてい二番の内容が薄くなる。そのうえ、一番の詩のリズム、アクセントにことばを揃えようとすると無理が出て、ますます水っぽくなってしまうが、ま、いいか! とりあえず仕上げなければ、と自分を励ます。
翌日、作品を読み返してこっそり赤面、あわてて直そうとしても、幼児童謡は〝説明〟で補うことができないし、部分的修正ではほとんどダメ。直球で幼児の心にストッと届かせるには、書き手が、表現の奥の〝核〟をしっかり捉えていなくてはならない―とあらためて思い知らされる。けど、提出期限は迫っているし、しかたがない、一応カタチになっているから、ま、いいか! と潔く提出してしまう。
あかちゃんは生まれたときから、さまざまな角度からのことばを受けて育っていく。
お母さんや周りの人達からの語りかけ、あやしことば、こもりうたや遊びうた、そして童謡のことば、絵本のことば……。 ことばをすこしずつ覚えていくことで、子どもは成長していく。
ことばをたくさん持つことは、子どもが歩いていく道において、大きな力となる。
幼いうちから、いきいきとたのしく心地よいことばが、花びらのように小さい心に降り積もっていきますように……幼児童謡のことばの大切さを思う。
私はすぐ幼児童謡から逃げてしまうけれど、やさしく深い内容を持つことばを追いかけて、すこしでも幼児童謡に関わっていきたい。
せっかく童謡協会に入っているのだから、新しい幼児童謡について、詩のなかま、作曲の方達といろいろ語り合えたらと思う。

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