童謡は日本の四季折々の豊かな自然の風土より生まれた世界に誇る音楽文化です。大正7年(1918年)7月1日、純粋な子どもたちの“心”により添った芸術として、真に価値のある童話や童謡を創作するための文芸雑誌『赤い鳥』が発刊されました。以来この『赤い鳥』には日本を代表するすぐれた詩人や作曲家の多くが参画し、ここからたくさんの素晴らしい童謡が生まれました。
『赤い鳥』刊行から100年目の2018年7月1日、童謡は誕生100年を迎えました。いつの時代にあっても童謡には、自然を大切にし、すべての生きものを思いやる優しい“心”が歌い込まれています。
今、自然環境、社会環境は著しく変化し、私たち人間は心の豊かさを見失ってきています。これからの時代を担う子どもたちの豊かな人間性を育んでいくために、これまで以上に童謡の持つ力に期待がかけられているのです。
日本童謡協会は“今を生きる子どもたちに、今生きる歌”を創作し、童謡の普及振興のために様々な活動を行っている作家団体です。どうぞみなさま本協会の意義と活動をご理解ください。